
フローリングは素足に心地よいが天然素材なので、10年以上経つと日焼けや経年劣化が目立ってくる。張り替えリフォームを業者に依頼すると、8畳のリビングで10万円以上。DIYでも材料費1坪当たり1万円前後はかかる。なにより、古い板をバールではがして、釘で固定、そして調整......となると、ちょっと素人には難易度高すぎ! すべて新調しないでも部分補修で十分にキレイにできるというわけで、通路やテーブルまわりなど傷んだ部分をリフレッシュしたら、見違えました!
水性のニスなら扱いやすい
我が家のリビングのフローリングはチークの無垢板にニス塗装。すでに10年が経過しており、色あせやシミ、キズや割れがでてきて気になっていた。ということで、一念発起! セルフリフォームにチャレンジした。さっそく買ったのは、チーク色の水性ウレタンニス。
油性のほうが耐久性は高いが、その反面臭いが強く塗りにくい。初心者にとっては水性ウレタンニスが扱いやすい。水性でもウレタンニスなら耐久性もあり、臭いが少ないし、水で薄められるのもありがたい。

古い塗装やキズを削って下地を整える
まずは下地づくり。サンダーを使って削る。ごくごく狭い範囲ならサンドペーパーでコツコツ削ってもいいが、フローリング床材は硬い。値段も高価過ぎるということもないので、サンダーを使うのがオススメだ。

今回はフローリングの幅が90ミリと狭いため、幅75ミリのミニサンダーを使用した。周囲を養生し、サンダーで削っていく。
合板の場合、床材の色や質感が変わって心配になるかもしれないが、塗装すれば目立たなくなるので大丈夫だ。

完全に塗装がなくなり、ツルツルの板になったら、掃除機やぞうきんで粉塵をきれいに取り除いたら、これで塗装前のステップは完了。いよいよ塗装の工程に入ろう。
薄く塗り重ねて耐久性を確保しよう
塗装範囲をマスキングして、水性ウレタンニスを刷毛(はけ)でていねいに塗っていく。厚塗りするとはがれやすくなるので、板に染み込ませるように薄く薄くをこころがけて。
2時間程度乾燥させてから、塗り重ねる。3回以上塗り重ねると強度がでる。なお、ウレタンニスは臭いが少ないが、十分な換気を忘れずに。


すぐに表面は乾くので半日もたてば歩いたりできるが、ホームセンターの人に聞いたら完全に硬く乾燥するまでには1週間ほどかかるという。それまでは上に家具を置いたりしないこと。
塗料の色がフローリングとほぼ同じだったこともあり、マスキングをはがすと、自分でもどこを塗り替えたのかわからないほどになじんでいる。かなり深く削ったつもりだったが、塗装皮膜の厚さのおかげか、段差もわからない。
想像以上にうまくいったので、翌日は範囲を広げて約1畳分を塗り直した。塗料は半分くらい残っているので130mlサイズ1本で1坪が目安。
◆セルフフローリング再生に使ったアイテム
- リョービのミニサンダー×1 5,980円
- https://www.kyocera-industrialtools.co.jp/powertools/products/item_detail.php?pid=1105
- 水性ウレタンニス(130ml)×1 980円
- https://www.washin-paint.co.jp/product/type/water-based/urethane-varnish
- ペイント刷毛×1 298円
- 耐水ペーパー(#120、#240、#400)×6 420円
- マスキングテープ×1 135円
工務店に頼めば10万はかかるが、専用工具を揃えてもしめて7,813円。なんと8,000円以下で満足の仕上がりに! 家族からとっても好評なので、また時間があるときにほかの部分も少しずつやってみよう。
執筆:NORIKO M